わがままボディがゆく

ことばは心の大事な処方箋

終わらない夢はない

終わらない夢を見ているようだ。

 

ずっと、ずっと、同じ道を歩いている夢だ。

 

先も見えない、後ろを振り向くと戻る道はない。

 

景色も変わらず、空も変わらず、どうなっているんだろうか。

 

それでも前に進むしかないから足を進める。

 

少し息が合ってきたようだ。

 

どうしたらこの先に行けるんだだろうか。

 

どうしたらこの道を切り開けるのだろうか。

 

どこで道を間違えた どうして道が前にしかないんだ 自分にどうしてほしいんだ

 

大声で叫ぶ 自分の声だけがこだまする 

 

帰ってくる言葉はない 響く自分の声がむなしく消えていく

 

そっか、これは今の自分なんだ。

 

先のことを考えることができない自分自身だ。

 

人生は 時間は 前にしか進まないから

 

戻る道も 脇にそれる道も 探しても 探しても 見つからないの

 

なんて残酷なんだ 

 

僕は戻りたいのに 許されない 戻りの通行許可書は発行されない

 

探すしかないんだ 進む理由をさ 

 

寄り道したっていいよ 歩き疲れたら休めばいいよ

 

なにも休むことを禁止されているわけではない

 

だから歩くのを少しとめて座ってみるよ

 

そしたら 今まで見えてなかった景色が 見えたんだ

 

それは道端に咲く花

 

それは空を舞う蝶々 鳥

 

それは地面を走る様々な動物

 

どうしたらこの先に行けるんだだろうか。

 

どうしたらこの道を切り開けるのだろうか。

 

どこで道を間違えた どうして道が前にしかないんだ 自分にどうしてほしいんだ

 

大声で叫ぶ 自分の声がこだまする

 

でも今度は帰ってくるよ 植物の生き物の声が

 

だから少し笑えたよ

 

だから見えない道をもう一度進んでみよかと思えたよ

 

重い体を持ち上げて歩き出す

 

今度は少し先が見えた道を

 

前へ

 

前へ