わがままボディがゆく

ことばは心の大事な処方箋

甘々5ヶ条

歩くのに疲れたら君ならどうする?

 

少し真剣な顔をして僕に訪ねてくる君。

 

そうだな、水分補給して休むかな。

 

と答える僕に真剣な表情を崩して

 

そうだよね、休むよね。当たり前だよね。

 

と返す。

 

質問の意図、真意がわからないから僕は訪ねる。

 

どうしたの、急に?

 

あぁ、ちょっと仕事で疲れてね。前に進むのが少し嫌になってしまったんだ。

 

そう表情を曇らせる。

 

僕は迷っていた。休んだ方がいいよと言うことは簡単に言うことはできる。でも、休んだ方がいいことなんか本人からしたらわかりきっているだろう。こんなときになんて言葉を掛けてあげるのが正解なんだろうか。

 

まぁ、仕事に行くのが楽しくてしょうがない人なんかほんの一握りだろうけど。甘えてるのかな、僕。

 

そう言ってまた表情を曇らせる。

 

それを聞いて僕は言葉を掛ける。

 

甘えていいんじゃないかな?甘えてはいけないなんてルール誰が作ったんだろう。少なくとも君は仕事に疲れて嫌になってる。そんな状態になっても働いている君を僕は尊敬する。だから……さ、甘えていいんだよ。わがまま言っても許されるよ。そうだ!

 

1、仕事が終わったら仕事のことは忘れる

2、好きなものを好きなだけ食べる日を作る

3、好きなことを好きなだけする日を作る

4、甘えたいときは思い切り甘える

5、最終手段、嫌なことからは逃げる

 

って感じで過ごしてみるのはどうかな?

 

すると君はふふっと笑って言った。

 

いいかも……ね。

でも、自分ばかり得する条件ばかりだね。

 

それは当たり前だよッ!自分が得して日頃の嫌なことや疲れを忘れるための5ヶ条だしッ!

名付けて

自分に甘々5ヶ条だよッ!

 

じゃあ、その5ヶ条を忘れずにちょっと過ごしてみるよ。ありがとう。

 

そう言う君の表情は最初に比べて少し柔らかくなっていた。
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